頭皮環境を整える

頭皮の乾燥と清潔

人間の頭髪は、思春期をピークに早い人では成年期以降から抜け毛が増えはじめ、頭皮の色素沈着や脂分の過剰分泌などが原因で毛穴が詰まったり、髪がやせ細るなどの症状に悩まされることが多くなります。これには加齢や生活習慣、紫外線の影響が大きいと考えられており、頭皮を健康に若々しく保つことで薄毛や髪質の変化に悩むことがなくなります。

理想的な頭皮環境とは、適度な潤いと乾燥がバランスよく保たれた状態にあり、毛穴に汚れを残さないことが大切です。毛穴が汚れでふさがれてしまうと、頭皮の血行が停滞し栄養分が上手く行き渡らなくなります。

本来なら一つの毛穴から数本の毛が生えてくるはずが、一つの毛穴から一本しか生えてこなかったり、髪の生えていない毛穴が徐々に増え始めるなど、深刻な薄毛の症状に発展することがあります。

間違ったシャンプーの仕方や生活スタイルによって頭皮の汚れを放置したり、紫外線やスタイリング剤の刺激によって髪の健康や若々しさを失うことの無いように意識したいものです。

ダイエットの見直し

運動や食事制限によって体脂肪を減らすことは、健康や見た目の美しさを取り戻す意味においては効果的です。しかし、急激に体重を減らしたり過度な運動で身体を酷使してしまうと、必要な栄養分が不足して全身の様々な部位に悪影響を及ぼすことがあります。

栄養素は、消化吸収されやすい栄養分に形を変えて身体の中に取り込まれていきます。その上で、内臓や筋肉などの生命維持活動に最も重要な部分から優先的にエネルギーとして送り込まれます。逆に、生命維持活動に関わりの深くない皮膚や頭皮、毛髪などには十分な栄養素が届けられないということに直結します。結果として髪が痩せ細ってコシやハリが失われ、抜け毛が進みます。

また適度なトレーニングの範囲を超えて激しい運動を続けてしまうと、かえって逆効果になることがあります。長時間激しい運動をしたり、筋トレのような無酸素運動の後は交感神経が刺激された状態になります。これにより血液の流れが悪くなり毛髪の成長を遅らせたり、薄毛の原因と言われている男性ホルモンの分泌を活発にします。

健康やスリムボディを手に入れるためにダイエットをするなら、必要な栄養素を十分に摂取し血行促進を意識しながら運動することで、抜け毛や薄毛を抑制しながら全身を若々しく保つことができます。

髪の生え方を見分ける

生え際の特徴

全体的に髪の量が減ったり額が広がってくるなど、薄毛を意識し始めるタイミングや症状は様々です。髪の生え方や生え際の形によって抜け毛の進行の度合いや治療の仕方は異なります。例えば、頭頂部から徐々に毛が抜けていくタイプは、地肌が露出し始める前の早めの治療が効果的です。また、いわゆるM字型ハゲといわれる生え際の薄毛の治療には、頭皮への直接的な治療に加え飲み薬を併用することで効果を発揮します。

髪の生え際には薄毛の原因物質が多く存在しており、後頭部や側頭部よりも薄毛が進行しやすい部位と言われています。髪の生え際や生え方から薄毛の特徴を見分けることで早めに進行を止め、発毛促進までの流れがスムーズになります。

頭頂部の毛根

男性ホルモンが抜け毛や薄毛の原因になる理由として、男性ホルモンの一種ジヒドロテストステロンが成長期の毛髪を退行期へと変化させるきっかけを作るためだと考えられています。頭頂部の抜け毛が気になるなら、男性ホルモンが影響している可能性が高いです。また血行不良や毛母細胞の機能が低下していることも考えられます。

髪は毛根部にある毛母細胞が細胞分裂を繰り返して成長しますが、毛母細胞の機能が低下すると本来ヘアサイクルに沿って細胞分裂していた毛母細胞がバランスを崩して成長期が短くなったり、成長期の途中で髪が抜けるなど薄毛のリスクが高まります。毛根に十分な栄養を届け、毛根内部の毛乳頭にある成長因子を刺激することで毛母細胞が活性化され健康な髪が自然に生えてきます。

また、薄毛を引き起こす退行誘導因子の分裂活動を抑えることで頭頂部の薄毛は前頭部に比べて改善しやすい特徴があります。育毛シャンプーやスカルプマッサージなどで外から頭皮環境を整えることも効果がありますが、頭頂部や生え際、側頭部など部分ごとの毛根やホルモン分泌量などを内側からコントロールすることで、より効果的に薄毛の悩みを解消できます。