治療法の選択

進行を抑制するディフェンス治療

一昔前までは薄毛の悩みは中年以降の男性だけに関わるものだと捉えられていました。しかし食生活や生活習慣の変化に加えて、年々強くなる紫外線などによって、20代30代の若い世代や女性の中にも薄毛や抜け毛の悩みは広がりつつあります。

薄毛や抜け毛の原因は様々ですが、いずれの場合も段階的に治療を進めていくことで個々の原因を一つずつ取り除いていくことが可能になります。薄毛治療でまず意識したいのは、薄毛の進行を止めることです。

具体的には自律神経のバランスを整え、免疫力を上げて毛根を健康にし、睡眠不足の改善や食生活の見直しで低下した代謝を上げるなど、健康的な生活を送ることが中心となります。薄毛の進行を抑制するディフェンス治療を徹底することで発毛が促せられる状態になり、次の治療段階へとスムーズに移行していくことができます。

発毛を促進するオフェンス治療

ディフェンス治療で整えられた頭皮にオフェンス治療を施し、積極的に発毛を促進していきます。毛根を活性化させることで発毛が促進されます。ディフェンス治療によってヘアサイクルが正常になり、血行が改善されると毛根が活性化されます。これにより頭皮に栄養分を届ける能力を十分に発揮することができるのです。

臓器や筋肉、皮膚、頭皮、毛髪など人間の身体は常に新陳代謝を繰り返しています。加齢や睡眠不足、ストレス、食生活の乱れにより代謝の巡りが悪くなると、ヘアサイクルや毛根が再び活動を停止してしまうことがあります。

薄毛の進行を止めるディフェンス治療・積極的に育毛を促すオフェンス治療の相乗効果で、バランスのとれた理想の毛髪を保つことができます。

薄毛と男性ホルモンの影響

男性ホルモンの種類

男性ホルモンには、その働きのおよそ90%を占めるテストステロンの他に、体毛の成長に深い関わりのあるジヒドロテストステロン、アンチエイジングに効果のあるデヒドロエピアンドロステロン、男性ホルモンの素となるアンドロステロンなど数種類あります。

ジヒドロテストステロンは、テストステロンが5αリダクターゼという酵素によって変換された非常に強力な男性ホルモンです。このホルモンは、毛乳頭の細胞分裂を減少させ頭髪の成長を妨げます。結果として髪の痩せ細りや抜け毛を増やします。

5αリダクターゼは性質の異なる二つのタイプに分類され、第Ⅰ型は体毛が生える全身のあらゆる部分に点在し、第Ⅱ型は前頭部から頭頂部などの限定された部分に集中して存在しています。このことから、Ⅱ型因子の多い男性は薄毛になりやすいと言えます。

年齢別ホルモンの変化

加齢とともにホルモン分泌量は徐々に低下していきますが、その時期やスピード、感じ方などは人によって大きく違います。髪の成長はホルモン分泌量と密接に関わっているため、加齢によって薄毛の原因となるホルモンの分泌量が減少することで、薄毛や抜け毛が抑えられるようにも思えます。しかし年齢とともに血流や代謝が低下しやすいことに加えて、髪の成長を促進する女性ホルモンも同時に減少するため薄毛や抜け毛が改善することには繋がりません。

自分ではコントロールすることが難しい薄毛の根本的な改善には、専門のクリニックで治療を受けることをおすすめします。肉眼では確認できない毛根部の性質や毛穴の状態など、体質や症状によって適した治療は異なります。ホルモンの変化によって薄毛が進行することのないように意識したいものです。

ヘアサイクルの乱れの修正治療は、自己判断では難しい

ヘアサイクルの乱れは、早めに修正すれば発毛までの時間を短縮することができます。しかし頭髪の悩みはデリケートなため、自己判断によって間違ったヘアケアを続けてしまったり長年放置してしまうなど、頭皮環境を酷使してしまっている方は多いものです。

薄毛の治療は、原因を探って様々な治療方法を組み合わせることで短期間で大きな効果を上げることができます。様々な観点から総合的に見た予防対策と治療に取り組むためには、専門家の判断が必要です。